先週金曜の12月7日は新月で、旧暦の11月1日。
9月(壬戌)と10月(癸亥)が終わり、11月、甲子の月が始まり,ようやく戌・亥月が終わったかー、と胸をなで下ろしています。
私は戌亥天中殺の生まれなので、戌年の今年と亥年の来年は天中殺年にあたります。
更に旧暦9月・10月(新暦だとだいたい10~11月)は戌・亥月なので、月の天中殺にもなり、ダブルで天中殺時期、ということになるわけです。
あまり意識しすぎると、その意識に引っ張られてしまうから、気にするまい、と思っていたのですが。
この10~11月に見事にやらかしてしまいました。
「変わらなきゃ!と焦って新しい環境に飛び込んだが、自分に全然合わないところに行ってしまった」というやつです。

詳しいことを書くと差し障りがあるのでたとえ話にさせて頂きますが、「南極暮らしのペンギンがいきなり熱帯雨林の鳥たちのコーラスレビュー隊に加入してしまった」くらい場違いでした・・・。
ペンギンは今まで白と青とグレーばかりの世界で暮らしてきて、冷たい雪と氷にも飽きたなあ・・・、ちょっと違うところに行ってみたいなー、と、気まぐれに南の島のコーラス隊に応募してみたら受かってしまった。
コーラス隊の公演内容も知らず、まあオーデイション受かったんだから行ってみるか!と飛び込んでみたら。
文化が違う、環境が違う、常識が違う。
カラフルで華やかで美しいコーラスメンバーの南の鳥たち(ディズニーランドの「魅惑のチキ・ルーム」みたいな感じ)。
黒白ずんぐりのペンギンとはぜんぜん違う。
今まで歌ったことがないペンギンなのにがんがん歌パートを振られ、読めない譜面を渡され、更に「はい、ここで空中ではばたいてターン!」みたいな踊りまでやることに(飛べないっつーの!)。
これはろくろく歌えないのにコーラス隊に応募しちゃったペンギンが悪いんですけどね。
出てくるエサは南の鳥たち向けの果物とか虫ばかりで、ペンギンが食べつけてる魚やオキアミなど出てこない。
そして何より熱帯雨林なので暑い(笑)
あまりの環境の合わなさに体調を崩し始め、このままここにいたら病気になってしまう!と危機感を抱きました。
畑違いのペンギンを採用するくらいですから、コーラス隊は人員(鳥員?)不足で、突然抜けたら他の鳥たちが大変になるのも分かっていましたが、不義理も止むを得ない。
「北極の氷が溶けて恩人のシロクマがピンチなんです!助けに行かないと!!」と謎の理由をわめきたてて、なんとか抜けだし、ほうほうのていで冷たい雪と氷の世界まで帰ってきましたとさ・・・。

なんでペンギンなのに熱帯雨林へ行っちゃうのさ!!向いてないよ、その環境!と、客観的に見るとつっこめるんですが、渦中にいるとやっぱり目が曇るんですね。
「早く新しいところへ行かなくちゃ!落ち着かなくちゃ!」という妙な焦りもあったりして。

そして、今回のどたばたの中で、不意に封印していた黒歴史がよみがえってきました。
・・・そういえば、12年前に同じような失敗(新天地へ!といきごみ、新しい環境になじめず、くよくよ悶々とした後、ほうほうのていで逃げ出す)をやらかしていた・・・!
自分のやらかしたことがあまりに辛く、またショックだったので、自分の思い出からも削除し、封印して「なかったこと」にしていたのですが、あったわ、そんなこと!
しかも時期も秋のこのあたりだった気がします・・・、と言って調べたら、2006年の6月でした。
あれ?
年は戌年なんだけど、月はぜんぜん違っていた・・・。
でもまあ、天中殺時期のアクシデントに違いありません。

天中殺時期は新しいことを始めるな、とかいろいろ言われてますが、「自分の器を確かめる」時期でもあるのかなー、と思いました。
欲張って、自分のキャパシティ以上のことをやったり得ようとするとコケる、みたいな。
失敗というかたちで自分のキャパを知る、というのも手痛いけれど!
今はもう落ち着きましたが、10~11月の渦中の最中はほんともう、後悔と反省の繰り返しでした。
あれこれ理想を言ってるけど自分の能力はそれに追いついていない、とか、目先の欲に惑って楽な方を取り、後で結局もっと大変になる、とか、自分の悪いところを再確認するハメに。
しかし今回は12年前よりも早く見切りをつけて、逃げ出すための算段に動けた、という点ではちょっとは成長した、と思いたい。
また12年後に同じようなことをしないよう、気をつけます・・・、今回痛い思いしたから大丈夫だと思いたいが・・・(人間は忘れるいきもの・・・)。。

保守的かと思えばいきなり極端に動いちゃうのも悪いクセですね・・・。
ペンギンがもうちょっと上手く動ける環境をゆっくり探そうと思います。
とりあえずもう暑いところはNGだ!(笑)